2013年3月17日日曜日

フィギュアスケートのジャンプの種類、分かりますか?

フィギュアスケートが大好きで、いつも観るのですが、
気になるのは、皆さん、ジャンプの違いが分かるのかな…ということです。

私は小さい頃に習っていたので、ひととおり分かるのですが、
ほとんどの方には、チンプンカンプンではないかと…。
それではもったいないので、せっかく、熱心に観ている方々に、
少しご説明をしようと思います。

まず、飛ぶときに、前を向いているか、後ろを向いているかです。
実は、前を向いて飛ぶジャンプは1種類しかありません。
それが、「アクセル」です。
降りるときは、いつでも後ろ向きで降りるので、
「アクセル」だけは、「○回転半」というふうに、「半」が付きます。
ちなみに、前を向いて飛ぶのは、恐怖心が強いです。

次に、後ろ向きで飛び上がるジャンプにも、
右足で飛ぶものと、左足で飛ぶものがあり、それによって名前が付いています。

まずは左足で飛ぶものです。
演技の最初のほうで、左足ですーっとまっすぐに長くすべってから、
ジャンプするのをよく見ると思いませんか?
「ルッツ」といいます。難しいので、演技の最初にもってくる選手が多いです。
何が難しいかと言うと、ターンをしないからです。
前向きにすべっていて、くるっと後ろを向いて飛び上がると、
回転の勢いがつくので回りやすいのです。

左足ですべって、くるっと後ろを向いて、飛び上がるのを、
「サルコウ」といいます。人の名前です。
くるっと後ろを向いたときに、右足のつま先で氷を蹴り、
両足で飛び上がる場合は「フリップ」といいます。

次に右足で飛ぶものです。
右足ですべって、くるっと後ろを向いて、飛び上がるのを、
「ループ」といいます。
くるっと後ろを向いたときに、左足のつま先で氷を蹴り、
両足で飛び上がる場合は「トゥループ」といいます。

それぞれの回転数を頭に付けて、「トリプルサルコウ」などと呼びますが、
「トゥループ」の場合だけは、「トリプルトゥ」と略すことが多いです。

ジャンプの種類は以上です。意外と少ないでしょう?

ちなみに、「ルッツ」の場合、すーっと後ろにすべって飛ぶ瞬間に、
エッジはアウトサイドを使っていなければいけないという決まりがあります。
真央ちゃんは、これがインサイドになっていたため、
修正するのにたいへん苦労したらしいです。

あ、エッジは包丁のようになっていると思っている方も多いでしょうか?
実は、厚みが5ミリほどあり、真ん中がへこんでいるので、
インエッジとアウトエッジがあるのです。
エッジを深く倒すことができる選手ほど、技術点は高くなりますね。
ステップなどでレベル4が取れる選手は、
エッジを深く倒しているからなんですね。

華やかなスポーツですが、実に地道で繊細で、根気のいるスポーツです。
ここらへんが、日本人に合っているのかもしれません。
今日の日本人の活躍を見ていて、そう思います。

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