2013年5月23日木曜日

タブレット端末を配るのはいかがなものか?

佐賀県武雄市で、小中学生全員にタブレット端末を配るという。
詳しい経緯は知らないけれど、あまり良い施策とは思えない。

小中学生…というのがいただけない。
この年頃は、機械よりも、多くの人、つまり仲間や大人たち、
また自然と触れることのほうに時間をさくべきではなかろうか。
端末はおもしろいので、子供は夢中になるだろう。
吸収力もあるので、情報がどんどん頭に入っていくだろう。
しかし、人間にとって必要なのは、五感から入る情報ではないだろうか。
知識としての情報は、必要なときに、必要なだけ、つまり、
取捨選択して得ていくことが求められる。
そうでないと、情報に振り回されるだけの、中身のない人間になってしまう。

もう一つ、スマホを使っている自分が言うのもなんだけど、
健康被害も出るはず。
目の疲れは、自律神経バランスを崩し、睡眠障害や、意欲の低下を引き起こす。
端末ほど目を酷使するものは、他にないのではないかと思う。
スマホやパソコンのない生活はできないけれど、
できるだけ見ないにこしたことはない。
子供にそれが分かるだろうか。
そもそも、与えておいて、できるだけ見ないように…なんて言えないし。

パソコンは便利だ。
しかし、あくまで生活の道具でしかない。
というか、道具としての扱いを超えてはいけないものだと思う。
使い方をしっかりと理解し、身につけた上で、使いこなすものだと思う。
その意味で、全員の子供に与えるべきものではないと思う。
大人が持つべき道具だと思うのである。