陶芸を始めて数ヶ月になります。
せっせせっせと、人に頼まれたものを作っています。
今、作っているのは、
お酒を飲む大きめのコップ、
焼き魚をのせるお皿、
かわいいご飯茶碗。
お酒のコップは大きさに苦労しました。
三つ作ってやっと、いい感じの大きさになりました。
少し厚めだったので、今日は、慎重に削り、絵を描いてきました。
義兄に上げるコップです。
絵は考えましたねえ。
男性って、どんな絵がいいんだろう?
本の中から私が選んだのは、やぎの身体に五線譜が描かれたもの。
ユーモアとセンスに惹かれました。
本の通りにはいかなかったけど、なかなかいいんでわないかしら?
焼き魚をのせるお皿は、これも大きさにこだわりました。
自分が使って、一番気に入っている大きさと同じにしたのです。
やはり食器は、使いやすさが一番だと思うので。
こちらは、新婚のお祝いです。
絵は、私の好きなねこじゃらし。
赤トンボも飛ばしました。
気に入ってくれるといいな…。
そしてかわいいご飯茶碗。
紐とたたらと二つ作りました。
紐は断然、手間がかかります。
そのせいでしょうか、今からもう、上げたくありません。
まだ素焼き前ですが、すでにかわいくて仕方ないのです。
こちらは大きさはもとより、色にこだわりました。
一番大切な友達に上げるものなので、私の大好きな色にしたいのです。
地の色は薄いベージュ。そこに、淡いピンクで色をつけます。
イメージは、桜の花びら。
ああかわいい、きっとかわいい、丹精込めた私の分身!!
「上げたくないなあ」と母に話しました。
母も陶芸が好きで、何十年も前に自分で作った作品を、
毎日、愛情をもって使い続けている人です。
知人にも陶芸家がいます。
その知人から、いただきものをしたときのこと、
見たとたん、「不出来なものをくれたんだな」と分かったと言います。
それを聞いて、決めました。
「人には上げたくないものだけを、上げよう」と…。
一つのお茶碗を作るのに、かかる元手は相当な金額です。
こんなにかかるとは、正直、思いませんでした。
決して金銭的に余裕があるほうではないけれど、
どちらかというと、苦しいくらいの私だけど、
こと、陶芸に関しては、お金は度外視しようかな。
かかったお金、以上の価値があると思うので。
その価値は、私の心として伝わるものだと思うので。
それは、お金にはかえられない、大切なものだと思うので。
私はきっと、一生、貧乏暮らしだわ。
それでもいいか!
そのほうが、私らしい。