2014年10月1日水曜日

やっぱ柴でしょ


「今日ね、○吉がね…」
毎日、同僚から愛犬の話を聞くうちに、
すっかり柴犬が好きになってしまった。
それまでは、洋犬派。
ポメラニアンとか。
「柴のどこがいいんだろう?」
散歩していると、柴が圧倒的に多い。
いつも???だった。
子犬はかわいいよ。
でも大きくなると、きつねみたいじゃん。
私は飼わないなあ。
なんてずっと思っていたのに…。

中学に入ったころの夏。
「目つむって手出して」
こわごわ…、わっ!!!なに???
目をパッ!「鹿?!」
に見えた。
忘れもしない、我が家に子犬がきた日。
「絶対、犬は飼わないからね」
愛犬が死んだ悲しみを経験している母は、
常に子供たちに言っていた。
その母が…一目ぼれ。

「ねえ、犬子の目ってさあ、犬じゃないんだよね」
一番の「親ばか」ぶりを発揮したのは、私。
「犬飼ってる人ってさあ、
うちの○ちゃんが一番かわいい
って、みんな言うんだよねえ。
うちの犬子が一番かわいいのにね」
実はデレデレだったのは、姉。
柴とスピッツのあいの子。
色以外はスピッツだった。
決して賢くはなかったけど、
愛嬌があった。
「バカな子ほどかわいい」
と言っていたのは母。
もう飼えない。
犬子の代わりは絶対いない。

「ねえねえ、○君って、
顔の白い柴に似てない?」
以来、柴犬同僚は、
「おつかれさまあ」
と言ってすれ違う私の隣で、
「ワン…ワン…」
と小さく吠えたり、
「シバ…シバ…」
と小さくつぶやく。

昨日は畑日和。
おにぎりと卵焼きを作ってもらい、
母と畑でお昼した。
鈴なりのみかんの木の下。
色づいたみかんがデザート。
この時期に色づくのは、
出来損ない。
それもごちそう。
また、しようね。