写真がその人の真実を映し出していると感じることがある。
悠仁さまがお産まれになったときの写真がそうだった。
紀子さまの腕の中で微笑んだ表情に、
一瞬にして心を奪われた人も多いのではないだろうか。
伊勢神宮に参られた最近の写真にも、
人々の上に立つ品格のようなものがにじみ出ていると感じたのは、
私だけだろうか?
園田監督…いや、元監督と言わなくてはいけないけれど、
謝罪会見の苦渋に満ちた表情には、
真摯な反省心と、真剣な悲しみがたたえられている…と私は思った。
写真は、たった一枚で、文字にはできない真実を伝える力がある。
報道を目にしたときは、指導者としてふさわしくない人なのかと思った。
しかし、その写真を見て、違うかもしれない…と思った。
すると、彼をかばうかのような記事がいくつも目についた。
最初に注意を受けたときに、猛省し、
選手が声を上げる窓口を園田元監督自らが立ち上げたこと。
指導者としての研修会に日参するほど勤勉であること。
とがった言葉は、女子特有のもたれかかりを自立へと向けるため
だったのではないかということ。など。
アマチュアの監督というのは、柔道のみならず、
分が悪いと言われているとか。
そんな、損な仕事に情熱を傾けていたのは事実のようだ。
誰にでも過ちはある。
同時に、過ちにも一分の理があることも、
誰もが身に覚えのあることではないだろうか。
園田元監督につぶれてほしくない。
自分を全否定など、決してしてはいけない。
人の心の難しさを知ることで、世をはかなむのではなく、
困難なこの時代を正しく生き抜く力を蓄えて、
もう一度、真の「指導者」としてよみがえった姿を、
私たちの前に見せてほしい。