先日、お気に入りのパスタ屋さんに、フェイスブックを勧められた。
フェイスブックという名前から、顔を出すイメージがあったので、
引っ込み思案の私は、これまでやってみようと思ったことはなかった。
いざ、登録してみて驚いた!!
顔どころか、実名と住まい、年齢などの情報があふれている。
個人情報、個人情報って、あんなに騒いでいる世間をよそ目に、
まるで安心しきっているかのように、自分の私生活まで公開しているのだ。
私のスマホには、友人のみならず、知人の類いの人もたくさん入っている。
そんな遠い知り合いの、その知り合いの、そのまた知り合いが、
「知り合いかも?」という名目で、閲覧できるようになっている。
おそらく、私には、知られたくないと思っている人もいるに違いない。
今、こうして見られていることを、きっと知らないに違いない。
人の日記を盗みみたような、なんとも言えない罪悪感にさいなまれた。
盗み見たことはないけれど、きっとこんな気持ちなのではないかな。
悪いことをしたわけではないのに、どうしてこんなに嫌な気持ちになるのだろう。
フェイスブックは、きっと、子供のように、
私生活全てを共有する間柄で楽しむにはいいものなのだと思う。
そんな生活ができるのは、せいぜい学生までだろう。
人との関係にはほどよい距離があったほうが、快適なのだと知るようになると、
このつながりは密すぎる。
その意味で、フェイスブックを楽しめる人って、うらやましいなとも思う。
無邪気とはいえない、私の性分には合わないなあ。
寂しいけれど、やめてしまおう。
私が参加したことを、誰にも知られないうちに、早く姿を消してしまおう。
ああ、驚いた!!
怖かった!!