ひとつのことをものにするのに、1万時間という目安があるらしい。
そこで、10年間でものにするには、1日、どのくらいになるのか計算してみた。
すると、164分と出た。2時間44分だ。
確かに、これだけの時間を費やせば、かなりの上達が見込める気がする。
しかし、フルタイムで働いていて、この時間を確保するのは不可能だ。
こうして考えてみると、労働に費やす時間というのは、なんと長いのだろう。
人はほとんどの時間を、仕事に使っているのだと、あらためて認識した。
同時に、限られた時間を、有効に使わなければいけないとも思った。
ただ消費するのでは、何も残らない。
時間も投資、そう、自分への投資に使わないともったいない。
仕事ができるのは、定年まで。
それからの人生の準備は、今始めても遅いくらいだと気がついた。
とりあえず、あと10年で、5千時間を確保しよう。
その時間を自分に投資しよう、と決めた。
ものになるかどうかは分からない。
それでもスタートしなければ、何も始まらない。
定年後のお金の準備をする人は多い。
仕事の対価はお金だから、それでいいと思ってしまうのも無理はない。
しかし、お金は使ってこそ意味がある。
何に使うのかが大切ということだ。
その意味で、時間とお金は似たところがあると思う。
消費より、投資に使おう。自分への投資が一番いい。
音楽を奏でることのできる自分。
陶芸作品を生み出すことのできる自分。
そんな「自分」を、今からこつこつ作り上げていきたい。